ひとりの部屋で、鏡の前の自分と目が合う。
楽しくなったら歌を歌うし、下手くそに踊ったりギターを鳴らしては、
突然悲しい気持ちになって泣くこともあるし、それでも眠る。
誰にも見せてないけど、ほんとはいちばん魅力的かもしれない“わたしだけのわたし”について。
Q5:他人には見せていない「自分だけの自分」ってどんな存在?
A:自分のことが好きなわたし。めっちゃ鏡見る。表情の練習もする。喋り方の練習もする。急に歌の練習をし始める。下手くそなギターで弾き語りをしてるわたし。動画や友達を見て憧れて、ダンスしてみてやっぱり踊れないわたしを見て、アホっっぽいなと思える時。急にスイッチが切れたら何もせずにただ眠る。誰かに愛して欲しくてたまらなくて、1人で寂しく涙する自分。急に美容に力を入れ始める。
思い立ったその時に即行動して、時間を忘れて熱中して、自由に。その時にやりたいと思ったこと、心まかせに動ける自分。でもこれは1人だからこそ、自由でいられるわけだけど。誰にも気を遣わずに、その時に思ったままに。そんなわたしはどうしようもないけど、愛らしいなと思う。
自由人で、楽しいと思えることがたくさんあって、そんなわたししか知らないわたしは、表に出てる自分よりもずっとずっと魅力的だと思う。
あと、感情豊かなわたし。1つ1つのことに反応しては、コロコロ心が動く。顔が攣ってしまうくらいに笑うし、涙を流して、声を出して泣くこともある。これも本当は、わたしの魅力のひとつ?だと思う。
Q6:それをあえて見せないのは、どうして?見せたいと思う瞬間はある?
A:ひとつの理由は、恥ずかしさ。こんな大雑把でだらだらしている自分のことは、誰かにとってはあんまりいいとは思えないと思うからね。そういう部分はきっと、無意識のうちに見せないようにしているし、恥ずかしいものだって思っちゃってる。
あとは、周りに明るくて元気な子がいた時に、その子が明るくいてくれるなら、わたしは落ち着いて周りを見る役に徹しようって思っちゃう。本当は一緒にアホなこととか、楽しいこととか、できたらもっとその子とも仲良くなれるんだろうけど、今この場ではそれを求められてないなとかって判断をしちゃって、自分を押さえてしまう。
あとは、人と一緒にいると、自分よりもその人のことを大切にしたいと思ってしまう。自分1人で楽しむ時間ももちろん幸せだけど、それよりも「この人と笑いたい」「この人を楽しませたい」ていう気持ちが強くなっちゃう。だから、自分を表現することを後回しにして、その人といるときの「在るべき自分」になろうとしちゃう。無意識のうちにね。
でも本当は、自分のことをありのままに表現できる人とか、自分の軸を強く持って、やりたいことに真っ直ぐな人に、すごくすごく、憧れるんだ。
Q7:「わかってもらえない」と感じた時、心の中ではどんな声がする?
A:「わかってもらえない」と感じた経験はそんなにない。そもそも、「わかってもらおう」としたことがほとんどないのかも。
愛したいなと思う人ができた時、「わかってほしい」っていう感情を初めてもったのかな。今思うと、そうだ。その人は、わたしとは全く違う考え方をする。だからこそ、当たり前によくぶつかる。その人の考え方を理解するために、わたしがたくさんの時間を要したように、きっとわたしがわかってもらうためにも時間がかかるはず。なのに、その場ですぐ伝えたいと思ったことが伝わらなかった時や、違う解釈のされ方をした時に、早々に「諦め」の感情を持ってしまう。
「あ、わたしはこういうことを伝えたいのに、この人はこの言葉をこんなふうに捉えてしまうんだ。伝えたいことが伝わらない。だけど、その人がそう捉えたなら、わたしはただただ、『あなたはそう捉えるんだね』って理解するしかないな」って。
この感情は、半分は諦めで、半分は受容かなっていう感覚。悪いことは思っていないし、分かり合えないことが当たり前だなと思えるようになった。でも、だからこそ、本当に自分を理解してあげられるのは自分だけだな、という気持ちにもなるね。
✴︎おわりに
不器用で、めんどくさくて、でも愛おしい。
そんなわたしがいることを、わたしだけはちゃんと知っていてあげたい。
あなたにも、誰にも見せていない「自分だけの自分」がいるのかな。
もしそうなら、そっとでもいいから、大切にしてあげてね。
それはきっと、あなたの一番美しい部分だよ!
静かな夜に、またここで会えますように。
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